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日本酒川柳 入選作品発表!

10月1日は“日本酒の日”
美酔では、日本酒にちなんだ川柳を募集し、応募総数251編というたくさんのご応募をいただきました。
選者として作家・吉永みち子さんの講評とともに、入選作品を発表いたします!

入選作品17編には、各蔵元より、蔵元賞が贈られます。
また、佳作3編には、美酔事務局より「酒の字コースター」を贈ります。


選者 吉永みち子さんの講評

「どれもみなお酒への思い入れがあふれた作品でした。見事に、きれいに、まとめられた作品が多く、酒への深い愛情が感じられて、フムフムと酔うように眺めていました。が、甲乙つけがたいものに甲乙つけろという厳しいお達し。心を鬼にして、選考基準を決めなければなりません。
  まず川柳になっているかどうかということ。川柳とは、17文字の短詩で、俳句と同じ形式ですが、季語とか切れ字などの制約がなく自由。俳句と一線を画する最大のポイントは、人生の機微や世相・風俗を、こっけいに、風刺的に描写するということ。
  今回は、酒にまつわる人や世界を、面白くてチクッと風刺を利かせて描かれているかとどうかというのが、選考の基準になります。
 とてもほのぼのしたもの、とても納得できちゃうもの、おっしゃる通りという素直なもの、美しくまとまっているけれど季語のない俳句に近いものは、涙を飲みました。
 ワハハと笑えたり、空中一回転半のひねりが効いていたり、オイオイと苦笑させたり、川柳的なワザの感じられる作品を勝ち組にさせていただきました。佳作の3作品は、入選作より滑稽度、風刺度がやや甘い。ということは、やさしすぎたということであります。佳作を逃した作品は、もっとやさしく、素直すぎたということであります」



特別寄稿

呑斉 こと 高瀬 斉さん (漫画家・美酔発起人)
誘われて 愚痴を聞かされ 払わされ  
酔うほどに 口も財布も 軽くなり  



入選作品 (17編)

山形・冨士酒造 賞  「農の己々呂(みのりのこころ)」特別純米
なみなみと 雨に供える 月見酒 (女性)
 
栃木・天鷹酒造 賞  大吟醸「天鷹」三割五分磨
資源ごみ 隣は何を 呑む人ぞ ひねくれ者
(女性)
 
新潟・青木酒造 賞  「鶴齢(かくれい)」純米吟醸無濾過生原酒
杯重ね 母でも妻でも ない時間 ちゃりん子
(女性)
 
山口・旭酒造 賞  「獺祭(だっさい)」磨き三割九分
プロの酌 してくる孫の バイト先 伊塚紅白
(男性)
 
山形・亀の井酒造 賞  木桶仕込純米吟醸「くどき上手」
初彼氏 いつ言おうかな 呑めば笊(ざる) タバサ
(女性)
 
秋田・天寿酒造 賞  純米吟醸「鳥海山」
わあおいしい どれを飲んでも 同じ声 ひよこ
(女性)
 
新潟・市島酒造 賞  「夢」純米吟醸
マス酒の こぼれる酒が なぜか美味 びよよん
(女性)
 
岩手・あさ開 賞  純米大辛口「水神(すいじん)」
飲み足りて 携帯スイッチ オンにする 土佐男
(男性)
 
新潟・北雪酒造 賞  「北雪大吟醸 YK35」
父母バトル 冷やか燗かで 50年 さくらこ
(女性)
 
秋田・齋彌酒造 賞  「雪の茅舎(ゆきのぼうしゃ)」秘伝山廃
無礼講 無礼効果で すぐ出向 よくな
(男性)
 
愛媛・成龍酒造 賞  古代米原酒「宵待媛(よいまちひめ)」
鏡見る 顔の赤さに 紅くなる たんたたん
(男性)
 
島根・若林酒造 賞  「開春 亀五郎」(火入)
勝って飲み 負けてあびてる タイガース ポッポちゃん
(男性)
 
静岡・三和酒造 賞  「臥龍梅(がりゅうばい)」純米大吟醸
酔ったふり 苦労するほど 板につき 玖美花
(女性)
 
岩手・南部美人 賞  「南部美人」純米吟醸
舌よりも ラベルで納得 銘酒かな ヒデヒデ
(男性)
 
福島・開當男山酒造 賞  「開當男山(かいとうおとこやま)」大吟醸
新妻が こんなに飲むとは 想定外 おかめ
(女性)
 
愛知・天埜酒造 賞  初夢桜 純米大吟醸「櫂(かい)」
酔わせる気? 言ってた彼女が 酔わない気? ムクロジ
(女性)
 
秋田・日の丸醸造 賞  大吟醸「まんさくの花」
熟妻の ほほ染めるのは 酒だけね けんけん
(男性)
 



佳作 (3編)

美酔 賞  「酒の字コースター 12枚組」(木と字の神林)
辛口の 妻とぬる燗 俺の酒味 お婿さん
(男性)
 
美酔 賞  「酒の字コースター 12枚組」(木と字の神林)
座るなり 隣の肴を 品定め じゃじゃ馬
(女性)
 
美酔 賞  「酒の字コースター 12枚組」(木と字の神林)
さぁどうぞ 飲ませて婿の 本音知る りんごっ子
(女性)
 


女将さんのひとこと

「川柳に応募してくださった皆さんご協力ありがとうございました。入選された20名の皆さん、おめでとうございます!!特別にお寄せいただいた、呑斉こと高瀬斉さんにも心から御礼申し上げます。
  応募総数251編、そのうち男性からの応募は84編もありました。選者の吉永みち子さんには、公平を期するために男女別、年齢、地域も隠して、川柳と詠み人のコメントだけで選考をお願いいたしました。入選者20名のうち男性は8名ですから、なかなかのものですね〜。
 女性の応募は40代、50代の方からが多く、男性は圧倒的に60代の方からでした。さすが皆さん人生経験豊富です。地域別では北海道から沖縄まで全国から応募がありましたが、やや関西方面が多かったように思います。これも「お笑い」の本場、土地柄でしょうか。ところでここだけの話、私の作品も入選いたしました!!さてどれでしょう、当ててみてください。
 来年もまた実施したいですね。そして応募作品を掲載した本も出したいものです。
  最後に吉永みち子さん、ご多忙の中選考ならびに講評をありがとうございました。来年はぜひ一句お願いいたします」
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